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最近話題の「キラキラ起業女子」は起業家ではなく「教祖様」

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先日、「スッキリ」という番組で特集されてた

「キラキラ起業女子」

の内容が酷いと話題になってました。


「キラキラ起業女子」の実態として、
起業セミナーのようなセミナーを開催し、講師が一番儲かるビジネスモデルが多いようです。

文字通りキラキラしているライフスタイルを売りにして、FacebookやInstagramへキラキラ生活の写真をアップする、それに憧れた人たちが群がって顧客化するという構図。

キラキラ起業女子

「私はこうやってキラキラできました」っていうのをセミナーやコンサルティングで売上を立てる”セミナー講師だけが儲かる仕組み”であることが殆どだろう。

スッキリ キラキラ起業女子特集「セミナー講師が一番儲かる」新たな闇の登場に視聴者ドン引き #スッキリ

いまさら、こんな記事書くことに決めたのは、

「そもそも起業家って何だろう?」

という疑問が湧いたからだ。

なので、語彙から整理していきたいと思います。

「キラキラ起業女子」は本当に「起業家」なのか?

そもそも「起業家」とは、どんな人なのか?
説明するために、他の類義語と一緒に説明します。

  • 起業家:自分自身で新しい事業を起こした人、もともとある企業・事業を継いだ人は含まれない。
  • 企業家:企業経営に取り組む者、企業としてどう展開していくかということまで見据え、よりアクティヴに経営を進めていく精神を持つ人
  • 事業家:事業を行う人(雇われ経営者などはここに当たる)
  • 実業家:具体的には生産・流通・販売などの事業をする人を指す
  • 虚業家:投資のような肉体労働を含めない事業を生業としている

参考にしたサイト:意外と知らない!起業家、企業家、事業家、実業家の言葉の違いとは?

「起業家」は、新しく事業を起こす人、新しく事業を起こして運営する人のことを指す。

一般的な日本社会で言われる事業を起こした人は、社員を雇って事業を広げるイメージがありますが、
「キラキラ起業女子」は、基本的には1人社長の起業家です。

自由なライフスタイルに憧れる起業女子のサービス展開は、主にBtoC向けになります。

BtoBもできなくはないですが、定期的なサポート・メンテナンスが必要になった場合、仕事に追われてしまう恐れもあるため、自由を愛する彼女らは基本的に1人社長です。

もちろん、サービスに応じてパートナーを見つけて、連携している場合もあるでしょう。
ただ、それも場所と時間に縛られないオンラインでのサービス提供がメインであることが殆どだと言えるでしょう。

今回、スッキリという番組で特集されたのは、FacebookやInstagramのいいねを増やすノウハウだったり、個人のお客さんを集めるためのノウハウを教えるセミナーなので、サロンオーナーなども個人として捉えると、ほとんどがBtoCです。

ただ、サロンオーナーの場合、サロネーゼと呼ばれる属性も多く、趣味の延長線上なので、事業とは言えないケースが殆どです。

※サロネーゼとは、自宅で趣味を生かした知識や技術を教える教室を主宰する女性たちのこと。

自由なライフスタイルを売る「キラキラ起業女子」は教祖様!?

いきなり教祖様と書いたが、それには訳がある。
少し前に気になる本があったので紹介したい。

「完全教祖マニュアル」という本だ。

Amazonに書いてある商品説明を引用するが、
あれ?キラキラ起業女子のやってることって教祖ビジネスじゃない?
キラキラ教という宗教ビジネスなんじゃないかと思います。

多くの人をハッピーにしながら、大きな尊敬を受ける―教祖ほどステキなビジネスはほかにありません。キリスト教、イスラム、仏教などの大手伝統宗教から、現代日本の新興宗教まで、古今東西の宗教を徹底的に分析。教義の作成、信者の獲得の仕方、金集め、組織づくり、さらには奇跡の起こし方―あらゆるシチュエーションを実践的に解説した本邦初の完全宗教マニュアル。
  完全教祖マニュアルーAmazon商品説明より

自由教とでも言うべきか、自由なライフスタイルを売り、多くの人をハッピーにする。
理念はとてもいいと思うし、甘い汁の言葉だ。

実際、私も自由度を高くしたいので個人事業主として登記したってのは、理由の一つであるので否定はできない。
サラリーマン・OLだけやってると、お金や時間の自由度が低いから、起業するのは正しい選択だと考えています。

高城剛さんの白本(メルマガを再編集したまとめ本)にも記されているが、
「遊ぶために起業する」というのも一つの選択肢として、彼女らは正しい選択をしていると思います。

「遊ぶために起業する」
仕事はさておき、精神的に自由度を高くしたいので独立する、と思って頂いて構いません。
生活の質を上げたり、自分の時間をしっかり取るために起業することが、今の日本ではもっと必要だと思います。
起業する場所は2つ以上だと好ましいと思われます。
日本のシステムでは、長いバケーションは許しがたい空気を周囲が発しますが、出張であれば問題ありません。
   白本ー高城剛より引用

起業で間違えてはいけない最初のステップは「売上を立てること」

スッキリの特集で取材されていた起業したい女性は、なんとセミナー代だけで100万円を超える出費をかけていた。

その100万円で小さくサービス作るか、商品を仕入れて広告費に使って、トライ&エラーで実践実践を重ねていく。
それが本来の起業家の正しいお金の使い道であろう。

政策金融公庫の人たちが事業計画書を見たら、卒倒するだろう。
そもそも、ここのセミナーを受講しに来る人たちは、「事業計画書?なにそれキラキラしてないから嫌!」とか言いそうなもんであるが。

しかしながら、キラキラしたい女子たちは、「楽して楽しく稼ぎたい」と思っているだろうから、小難しい事業計画書とか基本的なマーケティングだとかは、後回しにするだろう。

「楽して楽しく稼ぎたい」という手法があるんじゃないか!?
という思いが完全に無くならない限りは、このセミナーの数々も無くならないと思います。

インスタ映えという言葉も流行っているし、承認欲求を満たすという意味で、お金を払う対価として欲求を満たしているビジネスだ。

この闇は深い。たぶんもっと深くなる。

この記事を書いた人

上場企業役員/個人事業主/絶賛育メン中の32歳。東京生まれ東京在住。
不登校経験、コミュ障のネトゲ廃人から、コミュニケーションやビジネススキルを学んで無事社会復帰。現在は、上場企業で役員を務めながら、日々急成長し続ける息子に負けじと、成長し続ける父親の背中を見せられるよう奮闘中。
趣味は、旅行、読書、ダイビング、ゴルフ、ゲームです。
モットーは「人生楽しんだもん勝ち!」
※ペンネームの「幻」は、ネトゲ廃人時代のハンドルネームです。

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